髪を伸ばすだけのボランティア? ヘアドネーションする前に知っておきたいこと。

SDGsという言葉が広がり、なにか社会貢献をしたいけれど、特別な知識もないし、役立てることがないなんて思っていませんか?探してみると、誰でも取り組めるボランティアがあります。
それはヘアドネーションと呼ばれる「髪の毛を寄付するボランティア」です。
病気や闘病などで頭髪に悩みを抱える子どもたちにメディカルウィッグを無償で提供する活動です。
人口のウィッグもありますが、手触りや見た目は人毛のウィッグにはかないません。しかし、人毛ウィッグを使用するとなると、とても高価で手が出ないため、諦めてしまう方が出てくるというのです。
そんな状況を解決するための取り組みがヘアドネーション。髪を伸ばすだけで、だれかの役に立てるならと、年齢問わず、協力者が増えています。
今回の記事ではヘアドネーションについてご紹介したいと思います。
◆ヘアドネーションってどれくらい伸ばせばいいの?
髪の毛を伸ばすだけだったら、私でも協力できるかもと思っても、実際にどれくらいの長さが必要なのか、分からないですよね。
ヘアドネーションの条件として最低31cm伸ばすことが必要です。
長い髪はいろんなアレンジが出来るということで希望者が多く、40cm以上の髪の毛は大変喜ばれます。
15cm以上でも受け入れてくれる団体もありますが、本来の目的である子どもたちのウィッグを作ることはできません。美容学生の練習用のウィッグや、カラーのお手本に使用されます。
◆ヘアカラーをしていても大丈夫?
ヘアカラーをしている髪の毛でも寄付できます。
ただし、ひっぱると切れてしまうほど痛んでいる髪の毛はウィッグにできませんので、注意してください。
少しでも丈夫な髪の毛を寄付したいとお考えの場合はノンシリコンシャンプーとトリートメントを使用して、健康的な髪を育みましょう。
◆どうやって寄付するの?
規定の長さに到達したら美容院でカットして発送します。
ヘアドネーションに対応している美容院とそうでない美容院があるので、事前に確認が必要です。対応している場合はカットしたあとに、そのまま発送してくれます。
対応していない場合は予約時にヘアドネーション用にカットしてくれるかどうかを確認し、カットの方法を説明してください。カットしてもらった髪はゴムで結び、ヘアドネーション協会の住所と送り方を調べて、自分で発送します。
◆保管する場合は湿気に注意することは?
団体が受付を停止している場合や、忙しくてすぐに発送できない場合は自宅で保管する必要があります。その際の注意点は髪を濡らさないようにすること。なぜなら、カビが生えてしまう可能性があるからです。せっかく伸ばした貴重な髪の毛、発送まで大切に保管しましょう。
また、糸やひもで束ねると髪がバラバラになってしまうので、必ずゴムで結んで保管してください。複数でまとめて送る際はひとまとめにせず。個別にまとめるように気をつけてください。
◆まとめ
外出自粛により、美容院に行く回数が減ったことや在宅ワークが主流になり、髪を伸ばしてヘアドネーションに興味を持つ方が増えてきました。
馬油シャンプーで育てたツヤ髪がウィッグ作りの役に立つ。髪の毛を伸ばすだけのボランティア、この素晴らしい取り組みにあなたもぜひ、参加してみてください。